こらこらコラム 



【その13:HDDキャッシュ用SSD「Crucial Adrenaline」を試す】

Crucial Adrenaline
レキサー社の、HDDキャッシュ用SSD「Crucial Adrenaline」。
手軽にパフォーマンス改善出来る優れものです。

●時代はSSDっすね〜☆

私がパソコンを始めたのは、高校時代なので、もう20年近く前のことなのですが。
その頃には、既に記憶装置としてHDDが活躍し始めていたんですよね〜。

勿論、容量は20MBとかで数十万という素晴らしい世界ですけどねw


その後、容量アップこそすれ、「ハードディスクドライブ」はパソコンの主たる補助記憶装置(って書き方も不思議な感じですね)として活躍してきた訳ですが。

ここ数年、遂に新しい流れが生まれてきました。


それが、半導体を使った高速記憶装置、SSDですね。


SSDは、HDDに比べて、消費電力が少ない、物理的な駆動部が無いので衝撃に強い、等の様々なメリットがありますが、やっぱり最大のメリットは、HDDでは絶対に無理な超高速度を実現してくれるってことでしょう。

2012年6月現在、128GBや256GBもお手頃価格になりつつあり、既に導入されている方も多いかと思います。

しかし、いざ導入するとなると、OS再インストールやら、データ移行やら、色々面倒なのもまた事実なんですよね…。
(´・ω・`;)


そんな中、レキサー(マイクロン ジャパン株式会社レキサー事業部)から、とっても便利な商品がリリースされました。

それが、今回ご紹介する、HDDキャッシュ用SSD「Crucial Adrenaline」です。


これは、システムに後付けしてソフトウェアをインストールするだけで、既存のHDDのキャッシュとして働いてくれて、OSやソフトの起動を高速化してくれる便利ツールなんですね。

その効果は絶大で、「Crucial Adrenaline」でググってみれば様々なレビューサイトがあるので、そちらをご参照頂ければと思うのですが、SSDそものもに置換した場合に近い高性能をマークしてくれるのです。


●うち、SATA3.0じゃないんですよね…(´・ω・`;)

ところで。

SSDって、それこそ500MB/sとか軽々と叩き出すので、前述のレビューサイト系って殆どSATA3.0、つまりSerial ATA 6Gb/sのM/Bでベンチマークしてるんですよね。

しかしながら、私の今のM/Bは、ASUSのP5Q PRO。SATAは2.x系なので、3.0Gb/sまでしか出ません。

果たして、この状態で、どこまでの性能改善が見込めるのか…どーにも心配なのです。

ところが、いくらググってみても、SATA 3.0Gb/s (3.0Gbps って表記と、どっちの方が一般的なのかな?) 環境下でのベンチマーク結果って、見つからないんですよね〜。
(´・ω・`;)


…ま。悩んでも仕方ない。

ここは人柱として、俺がベンチマーク取ってやるっきゃねーな!
(`・ω・´)=3


ということで、さくっと購入してみましたwww


●Crucial Adrenaline with P5Q PRO

それでは、早速ベンチマーク結果を見てみましょう!

…ぁ、装着方法とか、その辺は、もう既出なので、がっつり省略しますねwww


【ベンチマークテスト環境】
CPU Core2 Quad Q8400
マザーボード ASUS P5Q PRO
HDD WESTERN DIGITAL WD20EARX(OS導入用)
OS Windows 7 Professional SP1 64bit


ではまず、CrystalDiskMarkの計測結果です。

HDD単体のケース、Crucial Adrenalineを併用したケース@Cドライブ、Crucial Adrenalineを併用したケース@Dドライブの3種類です。

「Dドライブ」ってのは、Cドライブと同じ物理ドライブで、パーティションを切っています。
元々Crucial Adrenalineは起動ドライブのみをキャッシュする商品なので、『ブートパーティションと同じ物理ドライブに存在する、ブートパーティション以外のパーティションにも効果があるのか』を確認する為に計測してみました。

HDD単体
HDD単体@Cドライブ

Crucial Adrenaline併用@Cドライブ
Crucial Adrenaline併用@Cドライブ

Crucial Adrenaline併用@Dドライブ
Crucial Adrenaline併用@Dドライブ

数値では、キチンと効果を発揮していますね。
というか、SATA 3.0Gb/sの限界値を考えると、かなりの成績じゃないでしょうか。

Dドライブでも高速化が認められることからも、「起動パーティションが存在する物理ドライブ」は全般的にキャッシングしてくれる模様です。


それでは次に、実際にOSを再起動してみて、起動が完了するまでの時間を計測してみました。

SONY製USBメモリ
SONY製USBメモリ、「POCKET BIT」。
ReadyBoost正式対応の、今となっては貴重な逸品です。
計測基準は、『BIOSのビープ音が鳴った瞬間』から、『デスクトップの表示が完了し、スタートアップ登録しているソフト「PeraPeraPrv」の起動音が鳴動するまで』を、ストップウォッチで計測してみました。
手計測なので、誤差はご容赦を…。
7回計測して、最短・最長の2回を除いた計5回の平均時間で比較してみようと思います。

というのも、何故か我が家ではPeraPeraPrvの起動が極端に遅かったんです。起動ロゴが出てから数十秒間は楽に固まる、みたいな感じで…。
一応EXE版を使っているのですが、元々JAVAベースなので、その辺の起動が関連しているのかなーって勝手に想像してました。

で、「ソフトの起動が遅いなら…」ってことで、Windows7のReadyBoost機能を併用した場合とも比較してみました。
元々は物理メモリが少ない場合に効果を発揮するReadyBoostなのですが…実際どうなのか?確かめてみました。

ReadyBoostに使用したUSBメモリは、SONY製のPOCKET BIT。USB3.0の時代になった今でも、キチンとオフィシャルにReadyBoost対応を謳ってくれている、嬉しい商品です。

ではでは、計測結果ッス。

【OS起動時間】
 HDD単体HDD+
ReadyBoost
HDD+
Crucial Adrenaline
1回目2分48秒392分26秒9033秒37
2回目1分29秒301分35秒6534秒83
3回目1分27秒341分54秒4933秒10
4回目2分40秒151分40秒3634秒27
5回目1分29秒831分40秒8834秒62
6回目1分46秒251分34秒3334秒72
7回目1分47秒991分30秒0634秒49
平均値1分50秒701分41秒1434秒29

つ・う・じょ・う・の・さ・ん・ば・い!!!!!
(`・ω・´)=3


HDD単体と比べると、Crucial Adrenalineを併用すると3.23倍ほどの高速化が認められます。
正直、これほど効果があるとは驚きです。

実際、体感速度というか、再起動時の高速化は即体感出来ていますし、PeraPeraPrvの起動も一瞬で終わるようになりました。
Crucial Adrenalineすげぇ!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

逆に、ReadyBoostは殆ど効果が認められませんね…
(´・ω・`;)
一応、平均値で10秒ぐらい高速化されてはいますし、最低値は20秒ぐらい高速化されていますが、最速値では逆にHDD単体の方が早かったりもするので、ちょっと微妙ですねー。


次に、ついでなので、休止状態からの復帰に時間差が生まれるかを確かめてみました。

Windows7の設定を変更して、ハイブリッドスリープは無効にしています。純粋な休止状態からの復帰ですね。
…いやまぁそもそも我が家では何故かハイブリッドスリープがONだと正常に復帰しないという問題がありまして…。
何かのデバイスが干渉してるんだろうと思ってるんですが、検証するのもメンドイんで休止状態をデフォにしてますw

とはいえ、Crucial Adrenalineは「キャッシュとして働く」という性質上、例えばDataplexをアンインストールせずにSSDを外すと警告が出るなど、制約もあるので、ハイバネーションファイルもキャッシングするのか、確かめたかったんです。

計測基準は、『BIOSのビープ音が鳴った瞬間』から、『デスクトップの表示が完了するまで』を、ストップウォッチで計測してみました。
これまた手計測なので、まぁ目安程度にして下さいね。

【休止状態からの復帰時間】
 HDD単体HDD+
ReadyBoost
HDD+
Crucial Adrenaline
1回目24秒9025秒6227秒00
2回目26秒7328秒0527秒22
3回目28秒5726秒5525秒96
4回目28秒1327秒9925秒70
5回目27秒6425秒4325秒70
6回目27秒5726秒0725秒68
7回目27秒7826秒8025秒75
平均値27秒5626秒4626秒02

こちらは、殆ど誤差の範囲ですね…
(´・ω・`;)

ReadyBoostにせよ、Crucial Adrenalineにせよ、恐らく、ハイバネーションファイル(見てみたら6GBほど有りました)の読み込み時間は殆ど高速化処理が働かず、差が生まれなかったんでしょう。

この計測結果からすると、ハイバネーションファイルはキャッシュの対象外のようですね。
まぁ非常に重要なファイルですから、万が一のキャッシュ漏れを防ぐ為に、最初から対象外になってるんでしょうねー。


個人的な環境としては、休止状態からの復帰が高速化しなかったのは残念ですが、それでも何かあった際の再起動などが高速化されたのは嬉しい限りです。


●SATA 3.0Gb/sでも十分高速なCrucial Adrenaline

そんな訳で、P5Q PROでのCrucial Adrenalineですが、必要十分な性能を発揮してくれました。

そりゃ、純粋なSSDを導入すれば、休止状態からの復帰も早くなるでしょうし、SATA 6.0Gb/s対応のM/Bに交換してしまえばさらなる高速化が図れるんでしょうが、OSの再インストールなどの手間が一切不要で、お手軽に高速化が図れるCrucial Adrenalineは、とても魅力的なアイテムですね〜。


最後に、個人的に感じたマイナス点を。

キャッシュのステータス的な物を確認するすべが見当たらないのは、ちょっと残念ですね。
あと、専用ソフトウェア(実質的なデバイスドライバ)をアンインストールしない限り、キャッシュアウトの方法が無いのも、ちょっと不安かなー。

ま、ソフトウェアの使い勝手的な部分ですから、今後バージョンアップ等で改善して頂けると嬉しいッス。

…無理かなぁ…
(´・ω・`;)


<2012.06.16 ななぼん>


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