LCD-TV173CBR 導入記

〜その1:購入と設置〜

液晶欲っすぃい…

 我が家には、複数台のPCが存在します。そして、時代の流れで、その多くがSocket478になっています。
私の部屋@ちょっと古め
CRT時代の部屋。
液晶導入直前の写真ではなく、ちょと昔。
計4台のデスクトップPC+CRTから凄まじい熱が…
(左下の9821Xv13は未使用)
 いつの頃からでしょう、PCの後ろにドライヤーが標準装備されたのは(笑)。メインマシンのPentium4 3.06GHzなど、正にドライヤー。Pentium!!! 1.0B GHzのノートの排気口付近に濡れタオルを置いていたら、焦げ付いてしまったという経験すらあります(汗)。

 こんな状況なので、とにかく発熱量が凄い。夏もそうですが、冬場に汗をかきます。空調を切り、網戸にして外の冷たい空気を入れることで室温調整を計る、そんな状況が日常です。

 このままでは、地球にも、私にも、非常に優しくない!

 正常な気温を取り戻すには、発熱を押さえることが必須。しかし、動画キャプチャをしている私にとっては正に「速さは力(A-Mate時代のNECのキャッチコピーですね、これ)」。発熱量が少ないからと言って、VIA C3系に乗り換える、等はちょっと難しい。

 そこで目を付けたのが、ディスプレイです。私が使っているのはEIZOの17インチディスプレイ。こやつの発熱もまた結構凄い。手を上にかざせばほんのり暖かいし。しかもディスプレイというのはどのマシンを使っているかにかかわらずほぼONです。ここからの発熱を押さえることは大きな意味があります。

 ディスプレイからの発熱を押さえるべく検討したのが液晶ディスプレイ。省電力で発熱量は少ない上、ピントが合いやすいので目にも優しいと聞いたことがあります(本当かどうかは知りませんが……)。  また、ディスプレイというのはパソコン関連の中でも相当な重量級。うちの父親がしきりに気にする「(重さから来る)家への影響」も、液晶にすることで大幅な軽量化が図れ、軽減されること間違い無しです。

難航する商品選び

 さて、液晶です。個人向け液晶ディスプレイの低価格化も進み、様々な商品群が出てきている昨今。良い商品もあるだろう……とチェックを始めると、自分の欲する物が如何に面倒なのかが浮き彫りになってきました。

 現状で私が液晶に求める要望は、以下の通り。

・17インチ以上である
・1280x1024以上の解像度である
・スピーカ内蔵で、2系統入力があり、両方同時に出力出来る
・ビデオ入力(コンポジット入力)がある

 「17インチ以上」とか、「1280x1024以上」とかは、まぁ一般的とも言える要望なので省略。

 「スピーカ内蔵で、2系統入力があり、両方同時に出力出来る」というのは、EIZOのCRTに装着したスピーカユニットで実現している機能で、メインマシンの警告音と、サブマシンのTVの音を同時に聞きたい私には非常に便利な機能なんです。
 しかし、これの出来る機種が殆ど無い、というか結局最後まで見つかりません。
 まぁ、普通はどっちかの音が聞こえればそれで良い訳で、奇特な要望なんですよね、これ……。

 最後のビデオ入力ですが、「チューナー内蔵」ではないところがポイント。用途はズバリ、PS2なんです。
 私の部屋にはテレビがありません。単にTV鑑賞するだけならチューナーカードで問題ないのですが、このチューナーカードにPS2を接続してゲームしてみると、ボタンを押してから画面に反映されるまで1秒近くかかります。
 恐らくこれは、チューナーカードでハードウェアエンコードしているための副作用なのですが、コマンド選択式のゲームならいざ知らず、反応速度が重要なゲームではほぼ無理です。

 ところが、そもそもチューナーやコンポジット入力を備えた液晶が少ない上に、何故かワイド対応の商品が多い。
 例えばシャープの「BL-M17W1」やメルコの「FTD-W17VS」は、1280x768という変則解像度になってしまいます。そもそも画面が狭くなる上に、私のメインマシンのDELL DIMENSION 8250ではこの解像度が出力出来ない可能性が高いと聞きました。そうなると1024x768になってしまいます。それでは狭い。

 そこで候補に挙がったのが、アイ・オーの「LCD-TV173CBR」。1280x1024表示可能で、チューナー内蔵。価格も手ごろで、専用保護フィルターまで標準装備しています。

 ただ、気になったのが、webサイトに掲載されている「1619万色 擬似フルカラー使用」の表記。最近の液晶にはこの「疑似フルカラー」が多く、キャプチャした番組を鑑賞することの多い私にはちょっと気になるポイントです。
 とはいえ、発熱の驚異から自室を守るためには多少の犠牲は致し方なし。また、店頭で確認した限り、私の目ではさほど違いを感じないような気がしました。

 他にはサウンド入力が1系統のみですが、まぁこれは後からミキサーでも買えば済む話。
 ということで、一大決心をして、購入してみました。

設置できねぇ!

 さて、液晶は無事決定、購入したのですが、次なる問題点が。それは、「設置場所」なんです。

ネジ止め部 ネジ山拡大
問題のネジ山。
上の方の写真の、パソコンが載っている部分を支柱にネジ止めしている箇所ですね。
左のネジ山部分が解りやすいアングルからの撮影。
この約2mmの出っ張りが、フラットな板の設置を妨げているわけですね。
 上の方の写真を見て貰えば分かりますが、私のPCデスクはCRT埋め込みタイプ。しかもちょっと古めなので、中央の支柱を境に、左右の両方をフラットにすることが出来ません。
 理由は簡単。片方の天板を中央の支柱部分にネジ止めする際に、そのネジ山が出っ張ってしまい、反対側に木の板を入れられなくなってしまうんです。
 つまり、片方の天板をフラットにすると、片方は斜めにするか、20cmほど下で平らにするかの二者択一になってしまいます。

 流石に斜めのままでは液晶は後ろに倒れてしまいます。かといって20cmも凹んでいる部分に液晶を置いたら見にくくて仕方がない。
 液晶用のアームを使うという方法も検討しましたし、実際やってもみたのですが、木製(しかも、どうやら合板)の天板では強度が低く、しかもこの液晶は17インチにしては重めの5.5Kg。実際やってみると、画面がゆ〜らゆ〜ら揺れて使い物になりません(号泣)

 最初は何か棚のような物を作ろうか、とも考えたのですが、折角デザインに一致した天板が一枚余ってるんです、これを有効活用しない手はない!
 ということで、天板を加工し、何とかフラットな机にしてみることにしました。

ネジ山部分克服が勝利の鍵だ!(w

 さて、加工に当たり、問題点を整理してみましょう。

1:PC設置側の天板を止めているネジのネジ山部分が邪魔をして、木の板がはめられない
2:ネジ穴の位置は左右対称なので、PC設置側を止めるのに使ってしまっている以上、ディスプレイ設置側の板と中央の支柱部分をネジ止めすることが出来ない

 1に関しては、要するに出っ張りに引っかかって木の板がはまらない訳ですね。
改造その1 改造後
天板改造ポイントその1。
左右対称なので、丁度このネジ受けの部分に反対側のネジ山が来ます。
左のネジ受けを取り外し、周辺を彫刻刀で削ったのがこちら。ネジ受けは六角レンチで簡単に外れます。
 しかし逆を言えば、その部分を削り取ってしまえば問題は解決します。

 ということで、『ネジ山がぶつかって板をはめられないから、引っかかってしまう部分を削り取って干渉しないようにしてしまおう大作戦』の決行です!(どこぞの 紅薔薇のつぼみ ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン 風のネーミングで(爆笑))

 この板に埋め込まれているネジ受けには、いかにも六角レンチで回りそうな成型が施されています。早速回してみると、予想通り簡単に外れました。
 この方法ならば、あとから戻そうと思えば戻せないこともない……かもしれません(汗)。

 あとは、木の裏面に当たる部分からネジ山が侵攻(笑)してくるので、その通り道を形成、またネジ山の干渉を押さえるために周辺をちょっと大きめに掘削してみました。
 なお、こういった小さな掘削には彫刻刀が活用出来ます。ノミという手もあるのでしょうが、素人が日曜大工で使うには彫刻刀の方がラクチンな気がします。

 実際にこの加工後に板をはめてみると、見事にはめることが出来ました。


 こうなればしめたもの。ネジ止め出来ない中央よりの天板支えには、しっかりネジ止めした別の天板との高さの違いに合わせた木の板で「足」を継ぎ足します。
改造その2
天板改造ポイントその2。
ネジ止め出来ない分、木の「足」で支えます。
 こちらも、ボンドとL字型の金具を使うことで極力天板には手を加えないようにします。こうすることで、表から見た時には何の違和感もなく使用することが出来るのです。

 また、この方法なら、金具を外して板を取り外せば、元の板と同じ用途として天板を再利用出来る……やもしれません(滝汗)
 (まぁ、実際には強度の問題とかがあるので、再利用は難しいかもしれませんが……。)

 ここでのポイントは「足をしっかり生成する」ことですね。それには素人が自分で切るのではなく、技術を持った人にお願いして出来る限り指定した長さで垂直な切断面を実現する必要があります。
 私は板を東急ハンズで購入、そこの加工サービスを利用しました。流石にプロの技、指定通りの切断をしてくれます。

 あとはまぁ、気になる人は色を塗るんでしょうが、どうせ板の裏面は白いですし(一応リバーシブルで白基調のPCデスクにも出来ますよ、って商品だったんです)、私はそのままにしました。
 ただ、バリがあることがあるので、紙ヤスリをかけるぐらいはしておきましょう。


 ここまで来たら仮組をします。実際にPCデスクにはめ込んで問題がないかを確認。
 私にしては珍しく(笑)、大きな問題はなく、右側のPC設置面とさほど変わらない外見にすることが出来ます。

PCデスクの完成

 天板の改造も無事終了しましたので、実際にネジ止めします。
設置完了☆ PCデスク中央 自作の足
設置が完了したPCデスク。
CRTが埋め込みだったことを考えると、本来は若干へこんでいた方が良いのかもしれませんけどね…。
中央支柱付近。
左右の違いが殆ど意識されません(自画自賛☆)
自作の足。
奥と手前で金具の付け方が違うのはミスではなくわざと…という事にして下さい(汗)

 PCデスクの隣に、実質物置と化してしまっているライティングデスクがありますので、一度PCデスクを動かし、ネジ止めしました。
 年末大掃除にはもってこい…と言いたいところですが、妙に雑用が多かったので、結局作業は12/31。まぁ年内に出来ただけ良しとしましょう。

 ネジ止めしたら液晶を設置。
 特にぐらつくこともなく、今のところは安定しそうな予感がしますね。まぁ今日付けたばかりなので今後を見て、ですが……。

 液晶が載っている板と、その板を支えている板の間は約17cm。ちょっとした引き出しぐらいは入れられるかな?って感じですね。
 段ボールとかの引き出しがあると楽なので、今度探してみようかと思っています。

 もしくは、デスクトップタイプのPCが1台入りますけどね……もう4台切り替え機使ってやっとこなので、これ以上増やすには8台切り替え機の導入が必要に(汗)
 まぁMac使ってみたい私にとってはそれもまた楽しみではありますが(笑)。



とりあえずの設置はこれで完了です。

……って、実際の液晶に関して殆ど触れてないぢゃん!
Σ(゜◇゜;)

ま、何だか前置きで長くなってしまったので、液晶そのものの話は別ページで……。



追伸

今回、元々撮影済みだった「CRT時代の部屋」の写真以外は、全てauの携帯電話「A5401CA」内蔵のカメラを使い、VGAモードで撮影、それをPC上で縮小加工してみました。
実は私の A5401CA はレンズ部分に保護フィルム貼っているので、画質は通常より落ちるはずなのですが、この程度には撮れますね。
本格的デジカメには及びませんが、こういうスナップ系には結構使えるかな?
これでメモリカード搭載ならファイル転送も楽なのになぁ……とか思ってたら、新機種「A5403CA」でminiSD対応しましたね。ちょっと気になります……。

<2003.12.31 ななぼん>


<こらこらコラム に戻る>