EOS kiss Digital 初心者奮闘(?)記

kissが上手になりたいなっ☆ 



【その7:エチル Revenge!】


・やっぱ気になるんですよね…
さて、前回、EFマウントのレンズをエタノールや蒸留水で洗浄してみたり、あまつさえ分解洗浄してみたりした訳ですが。

結論的には、「使い物にならない筒を一つ生成した」状態な訳ですよ。


しかし、やはり気になるのは、「最初の乾燥できちんとしていたなら、どうなっていたのか?」という点。

一度気になり出すと、気になって気になって、もう夜も眠れぬ日々が続く訳ですよ。


ここは一つ、もう一度試みてみるしかない!と。
注意!!
以下に掲載している情報には、非常に危険な行為が含まれています。

これらの行為に及んだ場合、レンズの破損のみならず、失明、負傷、重傷、死亡に陥ったり、火災などにより資産を消失する恐れもあります。
これらの損害、不具合、その他一切の現象について、筆者は一切の責任を負いません。ご注意下さい。

試される場合にはあくまで自己責任で。

・再チャレンジを前に
EF 35-80mm
今回利用したEF 35-80mm F4-5.6。
レンズ内部に水滴のような物が見えます。
さて、今回尊い犠牲となるのは、CANONのレンズ「EF 35-80mm F4-5.6」。
ジャンク品として販売されていた一品です。

AF動作は問題なく動き、一応撮影は可能なのですが、レンズ内部を目視すると水滴のような"何か"が見えます。
それ以外にも、眼鏡でコーティングが剥げた際のような、謎の傷跡も確認出来ます。


今回のポイントは、

・エタノールの消費量を抑える
・乾燥時に埃の進入を防ぎつつ、レンズ中央に乾燥痕が出来るのを防ぐ
・怪我をしないw

以上三点な訳ですね。


ちなみに用意したエタノールは、前回同様、500mLを2本で合計1L。
本当は500mL一本にしたいんですけどね…


では、早速実験です。

今回も風呂場へ移動〜♪

エタノール投入再び ピンぼけ〜TT
またも、ケース内に注がれるエタノール。

今回はどうなるかしらねぇ…
  御免なさい〜〜〜完全にピンぼけ(号泣)

最初はこんな感じで、一部だけを洗う感じでゆっくりと作業していたのですが…
途中、レンズをエタノール内に落としてしまい、エタノールが「びちゃっ!」と飛び散ってしまいました(汗)
慌てて洗顔しましたとさ
orz

仕方なく、横向きで完全に水没させ、レンズを水車のようにくるくると回転させて洗浄…

洗浄後のエタノール 乾燥中〜
洗浄後の容器内部。

今回は相当汚れが洗われたようで…
  洗浄後はこんな感じで押入の中に…

とりあえず、250mLほど容器に入れて、少しずつ、少しず〜つレンズを入れてみます。

前回は、完全水没状態で30分ほど放置しましたが、今回はカビもないので、完全に漬け込むことなく、手で持ちながら、慎重に、慎重に…

つるっ

どっぽ〜ん☆

「うわわわわわわわわわ」


思わず手を滑らせ、容器の中にレンズを落としてしまいました。


水しぶきならぬエタノールしぶきが宙を舞う☆

…目に入らなくて本当に良かった(汗)


この実験の危険性を再認識した一日でした。


次に乾燥です。

前回は焦って乾かした為に? 埃がレンズ内に付着した訳ですが。

今回は時間をかけ、押入の中でじっくりと乾燥です。


これらの作業を、合計二回行ってみました。

・成功?失敗?結果は歴史が作り出す
さて、全てが終わったところで、レンズの中を覗いてみると…


前回のような曇りは全くなく、非常にクリアな状態。

但し、当初見られた小さな水滴の乾燥痕と思われる、点々とした何かが見られます。
ん〜洗い流せなかったか…


AF駆動系も問題なく、とりあえず使えると言えば使える…かも。

何はともあれ、洗浄前と後で写真を撮り比べてみました。
(今回は間違ってLargeで撮影してしまったので、縮小画像です)


洗浄前 洗浄後
【EF 35-80mm F4-5.6 洗浄前】

1/125秒 / F4.0 / ISO800 / 35mm / ストロボ発光
【EF 35-80mm F4-5.6 洗浄後】

1/200秒 / F4.0 / ISO800 / 35mm / ストロボ発光

左の写真が、洗浄前の35-80mmで撮影した写真。
右の写真が、洗浄後の同レンズ。


はっきり言って、殆ど違いがありません。(汗)

元々、凄く汚れていた訳ではなく、F値開放付近ではあまり気にならなかったレンズなので…


まぁ、洗浄後の方がシャッタースピードが速いし、写真がクリアに見えなくもないので、そういう意味ではクリアになったのかなーとも思えないことも無いのですが…
微妙なところですね。


このまま継続して利用出来れば、まぁある意味では成功と言えるかも知れませんが…。

・冒険の価値はあるのか
さて、再チャレンジしてみた訳ですが、結局エタノール洗浄は意味があるのでしょうか?


自分でやっといて何ですが、まぁ「意味はない」と思います。


ポイントは継続利用時の問題ですね。
今はAF等正常に動いていますが、未来永劫正常動作するか分からず、いざ使おうと思ったら動かない、なんて可能性もある訳ですよ。


ジャンクはあくまでジャンク。
やはり正常動作を期待するなら動作確認済みの中古品か、新品を買うべきですね。

あとは、手持ちのレンズが汚れた場合などは素直にメーカーに出した方が良いでしょう。
多少の出費を惜しんで、台無しにしても、ねぇ。


<2005.05.06 ななぼん>


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